自分に合うリールのギア比

タックル論

ここまでずっと初心者タックルの話をしてきましたが、6回連続でやったためもう完全に飽きてきたnishicon(ニシコン)です(笑)。

ようやく釣りをしても良さそうな雰囲気になってきました。

私ももう少し様子をみてから、始めて行きたいと思います。こちらの方でも釣果報告ができたらなと思います。

本日は初心者とか関係なく、最近自分が考えたことの1つである、リールのギア比について書いていきたいと思います。

目次

はじめに

私は2002年に引っ越したのを機に、バス釣りをやめました。単純に自分の力で行ける範囲にフィールドが1つもなかったためです。釣禁しかありません。

そして2011年に車を買ったのを機に、バス釣りを復活させました。

車を買うことが決まった2010年の末頃、久しぶりに釣り雑誌(ルアーマガジン)を買いました。陸王チャンピオンカーニバルで奥田学さんが大逆転で優勝した回だったと思います。

8年空きましたから、その間に色んなことが変わっていました。そのなかの1つがハイギアのリールです。

「そんなのあったっけ?」もしかしたらあったのかもしれませんが、自分は関知していませんでした。

ハイギアは1回転あたりの糸の巻き取り量が多くなる仕組みです。

「ハイギアは手返しが良くなる」

そんなことが書かれていたと思いますし、自分も「なるほど!」と思いました。

現在はそれだけでなく、

「ハイギアはバラしが少ない」

と色んなプロが言っていますし、実際に強いプロはハイギアを好んで使っているように感じます。

ハンドル1回転100cm超えのリールもいくつか登場しました。今年出てきたダイワのジリオン10なんかもそういう方向性ですね。

私は実際にそこからハイギア、エクストラハイギアなどを試してきました。(特に意図があるわけではなく、流行りにのってみようみたいな感覚です。)

現在はやっぱり使い分けようという結論に至ったので、そのあたりについてお話していきたいと思います。

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ハイギアの長所と短所

ここではハイギアの長所と短所について、世間で言われていることを確認していきます。さきほど少し登場してしまいましたが…

長所

①手返しが良い

間違いなくその通りだと思います。

狙った場所を通り過ぎれば素早くルアーを回収して次の場所に投げることができます。

②バラシが少ない

これも理屈は分かります。主なバラシの原因はラインのテンションが不十分になってしまうことにあります。

合わせる瞬間に素早く糸ふけを回収して、きっちり魚の口に針をかける。

ファイト中にもラインテンションがぬけそうなところをハイギアで素早く巻き取ってテンションをキープする。

こういったことが簡単になることは頭では分かってますが、私自身は差を痛感したことはありません。

特にこれを言っているのはアメリカで活躍するプロが多いので、バスの動きの速さが、私が普段相手にしているものより断然早いのだろうと想像しています。

③ルアーの反応が良い

これも理屈は良くわかります。ハイギアであれば巻き出した瞬間からルアーも素早く動きますし、最高速度もハイギアの方が上なはずです。

ですが、巻き出しについては後で挙げる短所と相殺されると思いますし、そもそも現代のリールはかなり巻き出しは軽いので、大差ないと思っています。

さらに最高速度の話では、…そんな速い世界でのちょっとの差って意味ある?って話で、長所だとは思いますがバス釣りのメリットになるとは思えません。

④巻きが安定する

これは自転車で考えると分かりやすいかもしれません。

もっとも軽いギアにして漕いだときは一回転の中で速い瞬間と遅い瞬間の差が大きく、平地ではそのギアにはしないはずです。

つまり一定速度で巻きやすいということです。

まあそれも、大きな自転車を足で漕ぐから差が生まれやすいのであって、小さいリールを手で回すときにそんな差が生まれるか?とは思って…いました。

ヴァンキッシュというリールを使って理解しました。巻きが軽すぎるリールはハイギアの方が安定して巻きやすいです。

それでも結論はこうです。

巻きの安定性を重視するならカルコンやセルテート買うし(笑)。

短所

①巻きが重い

これも自転車で理解しやすいですね。少しだけ重くなります。これで長所の③の巻き出しの素早さは相殺されると思っています。

ですが、現代のリールではこのデメリットはほぼないに等しいです。シマノさんダイワさんアブガルシアさん本当にありがとうございます(笑)。

②巻き上げトルクが弱い

抵抗が大きいルアーや大物がかかったときに力が伝わりにくいということです。確かに自転車の重いギアで坂道は上りません(笑)。

巻き上げトルクが弱いといっても、そもそもブラックバスはそれほど引きの強い魚ではありませんし、そんなに差はありません。

そして、こちらから力が伝わりにくいということは、あちらからの力はこちらに伝わりやすいということです。

巻き感度があがるという表裏一体のメリットが発生します。

どんなルアーを投げるかで、長所側が目立つ、短所側が目立つ、あまり関係ない(笑)などが変わってきます。

③糸ヨレしやすい

こういう感覚があるアングラーがいますし、私も言われてみればそんな気がしてきます(笑)。

ですがハイギアにしたからと言ってリールの構造が変わるわけではないので、そんなことはないはずだと思います。

手返しが良くなったから糸ヨレが発生するまでの時間が短いのでは?というのが今のところの私の結論です。

まとめると、ハイギアには長所が結構あって、短所はあっても今のリールにはほぼないといった状況です。

続いて、使い分けについて紹介いたします。

用途によって分ける

用途によって分けるという方法が一般的によく言われることだと思います。

撃ち系の釣りはハイギア。

巻き系の釣りはローギア。

撃ち系の釣りはラインテンションを抜くということがポイントになることも多いです。バイトがあった後、効率よく糸ふけを回収してしっかりフッキングに持ち込むということが大事だということです。

また、撃ち系の釣りは何かを狙って投げることが多いです。狙った範囲をルアーが過ぎれば、素早く回収してもう一度キャストをしたほうが効率的です。

つぎに、巻き系の釣りはゆっくり丁寧に巻くことが基本とされます。ルアーの性能を最大限に引き出せるよう集中して巻き、ルアーに起こったちょっとした変化も見逃さないようにします。

さらに、巻き系の釣りでは抵抗の大きいルアーも多いので、その場合はローギアの方が負担が少ないです。

皆さんどう思われますか?

私はほぼ賛成ですが、結論として私はローギアは使いません。最低でもノーマルギアです(まあそれも今は使いませんが…笑)。

ローギアがダメというのではく、今のところ私には必要ないということです。理由は次の項目と合わせて説明します。

ハンドルの左右で分ける

こちらはあまり見かけませんが、先に出てきた用途との関連性があります。

撃ち系の釣り➡ロッドアクションが重要➡利き手にロッド

巻き系の釣り➡リーリングが重要➡利き手にハンドル

つまり、結果的に利き手と反対側のハンドルがハイギアで、利き手側のハンドルがローギアになるということです。

やはりそれでほぼほぼ賛成なのですが、私は少し違うところも重視しています。それは私自身の左右の巻き方のクセです。

皆さんは左右でリールの巻き方は同じですか?

私は右が利き手なのですが、手首支点で回しています。その回し方ができれば、速く巻くことも、繊細に巻くこともできます。

逆の左は、肘支点で回しています。速さも繊細さも足りません。

つまり、私の右巻きは、ノーマルギアで左巻きのハイギアより早く巻くこともできれば、ハイギアを左巻きのローギアなみにゆっくり丁寧に巻くこともできます。

となると、私の場合は右巻きと左巻きで同じギア比にはならないという結論になります。

多くの人が利き手とその反対の手との巻き方に差ができていると思います。

利き手で巻くときは利き手の能力に頼って真ん中あたりのギア比を選ぶ。

反対の手で巻くときはリールの特性に頼って用途に合ったギア比を選ぶ。

これでいいんじゃないかと思っています。

私が巻きを専門でするときは右ハンドルを使い、右ならゆっくり巻くこともできるので、さきほどの「私にはローギアは必要ない」という結論になります。

関連動画

このことに関して、ある動画が面白かったので紹介します。

RAID JAPAN Official Channel の 「オニと金棒 第4話」 です

4:55~8:25のところですが、あるきっかけでバイブレーションの早巻き対決をしています。

左巻きでハイギアの金森さんと、右巻きでノーマルギアのオニちゃんがほぼ互角に戦っています。

動画内では語られていませんが、きっと利き手とギア比の関係だと思います。

まとめ

今回はなんとなく読みやすくまとまったのではないかと思っていますが(笑)、いかがだったでしょうか?

まとめると、

ハイギアには、手返しが良い、バラシが少ない、ルアーの反応が良い、巻きが安定するなどの長所がある。

逆に、巻きが重い、巻き上げトルクが弱い(逆に巻き感度が良い)などの短所があるが、今のリールにはほぼないと言っていいレベル。

一般的には撃ちがハイギア、巻きがローギアと言われている。

私は利き手のハンドルは真ん中のギア、利き手と逆の手のハンドルは用途に合わせてギア比を選ぶのが良いと思っている。

以上になります。次回もまた、好きなことを書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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